もう皆さんは、やや飽きてこられたかとも思いますが 私自身の研修の記録として綴らせていただきたく思います。 スウェーデン研修最終回でございます。 今回の写真は イエテボリ大学の関連病院、モーレンダル病院の口腔外科准教授ヨーラン先生にご指導いただいた時のものです。 実際の手術もみせていただきましたし、 発表用にまとめてある症例集や、非常に珍しい症例写真など貴重な資料もいただきました。 スウェーデン編の最後ですから、少しだけ真面目にスウェーデンのまとめをしたいと思います。 【インプラント治療について】 インプラントに対する考え方も術式もシンプルでした。 具体的にいえば費用対効果・リスク対効果が高いことを優先し、メリットの少ないもの、意味の無いことはやらない。といった感じでしょうか、 これはスウェーデンではインプラントは歯科治療のひとつとして定着してきており、他の治療と比べとりわけ高額なわけでもないからだと思われます。 これに対し、日本のインプラント治療は全く健康保険が適用されないので、他の歯科治療に比べ治療費が高額になります。　そのため、より精密に、より安全にと他院との差別化を図りすぎて、結果、必要以上の検査や、費用対効果の疑わしい材料や術式の選択がされているように感じます。 日本のインプラントについては、また別の機会に書きたいと思います。 【病院について】 日本との一番の違いは何と言っても、広くてゆったりしているところです。これは人口密度や体格の差の問題もあるので、真似しづらいですが 見習いたいとこといえば、１日に何度もスタッフの皆でコーヒーブレイクすることでしょうか。　 まず午前中の診療開始前に、朝の準備が終わった方から談話室に集まり一回目が始まります。　こちらは始業時刻が早いので二回目は午前中の途中です。　女性スタッフが持ってきてくれた手作りのケーキやパイをみんなでつまみます。　三回目は昼食後、午後の診療の打ち合わせをしながら。　最後は仕事終わりにです。　基本的に車通勤ですから最後もコーヒーで一服です。　 しっかりコーヒーブレイクすることでオンとオフも切り換えられるし、スッタフ間のコミュニケーションもとれ、とてもいいことだと思いまして、早速コーヒーメーカーを買いました。 【生活スタイル】 前項で始業時間が早いと書きましたが、これは病院だけではなく町全体がそうでした。　丁度秋分の日を挟んで行ったので、日中時間は12時間だったのですが、サマータイムのせいで日の出時刻７：００日の入り時刻１９：００ぐらいでした。　 それなのに５：３０ぐらいから街は動き出し、６：００には通勤渋滞が始まります。　そして７：００から仕事、どんだけ真面目かと突っ込みたくなりますが、だいたい１５：００頃には仕事終わりになり、明るいうちに子供と遊んだり、買い物したり、カフェで軽く飲んだりします。 日本で言うアフター5（古いか）がアフター2ぐらいの感じです。 さすが北欧の方はお日様が出てる時を大切に使うんだな～なんて勝手に納得してしまいました。 日本人はマジメに仕事ばかりして、上手に遊べないなんていわれますが、まさにその通りで、こっちの人はマジメに仕事も遊びもしっかりやってました。　頑張って見習いたいと思います！ 久しぶりに長くなってしまいました。 次回からはまた短めにしますね、おつかれさまでした。